「な行、ま行」が鼻声に聞こえてしまう、というお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。
「なにぬねの」や「まみむめも」の発音が、鼻が詰まったように聞こえてしまう、鼻から空気が抜け過ぎて、モタッとした話し方になるなど、鼻声になる形も様々あります。
それでは、なぜ、「な行、ま行」は鼻声に聞こえてしまうのか、滑舌の専門家が原因を詳しくご説明します。
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Q「な行、ま行」が鼻声になる原因は何ですか?
「な行、ま行」が鼻声になる原因は何ですか?
鼻から出る空気が原因
A 鼻から出る空気が原因
「な行、ま行」が鼻声になるのは、鼻から出る空気が原因です。
「な行」の子音「n」や、「ま行」の子音「m」は鼻音のため、鼻から空気が抜けることによって、発声されますが、この空気の量により、鼻声へと変化します。
鼻をつまみ「まみむめも」と言うと、鼻が詰まったような音になると思います。これは、鼻から空気が抜けることにより、言葉が作られているからです。
鼻声には2種類ある
鼻声には2種類あります。
鼻からの空気が上手く流れず、硬い鼻声になる場合と、鼻からの空気が流れすぎて、柔らかい鼻声になる場合の2種類です。
この2種類の鼻声ですが、どちらの鼻声になるのかによって、改善のトレーニング内容が変わります。
- 硬い鼻声
- 柔らかい鼻声
1.硬い鼻声
「な行、ま行」の発音時に、鼻からの空気が上手く流れずに、息が止まってしまうと、硬い鼻声に変化します。
鼻が詰まったような声になることが特徴です。
この場合には、柔らかい声を出したいが、息が流れず、甘えたような話し方や、子供っぽい発音の仕方になります。
2.柔らかい鼻声
鼻から空気が流れ過ぎると、柔らかい鼻声へと変化します。
例えば「まみむめも」に「んまんみんむんめんも」と「ん」がつくような、モタッとした重たい響きに変化する状態です。
空気の出る量が多いので、継続的に話していると、息苦しさを感じることもあります。これは、必要以上に息が漏れていることが原因です。
「な行、ま行」の発音以外でも、他の言葉でも空気の漏れる傾向があります。この場合には、硬めの声になるよう、発音訓練をすることで改善することができます。
な行、ま行以外も息漏れする方は、下記もご覧ください。
「な行、ま行」の鼻声を改善するには?
「な行、ま行」の鼻声を改善するには、鼻から抜ける空気の量を調整することが必要です。
硬めの声が出る方は、息を流すトレーニングが必要で、柔らかい鼻声の方は、鼻から抜けてしまう息の量を調整する必要があります。
それぞれの原因に合った練習をすることで、「な行、ま行」の鼻声を改善することができます。
「な行、ま行」の発音は改善できる
「な行、ま行」の発音が鼻音になってしまう原因は、2種類です。
な行の子音の「n」や、ま行の子音の「m」をコントロールする力がつくと、前後の言葉に左右されることなく、発音がしやすくなります。
声優、ナレーター、俳優、アナウンサーの方など、プロの方も、組み合わさることで言いづらい場合には、舌と唇が瞬時に動くよう、舌や唇のトレーニングすることで、明瞭な発音にすることができます。
まとめ
「な行、ま行」が鼻声になる場合には、正しいトレーニング方法で、改善することができます。
硬い鼻声で困っているのか、柔らかい鼻声で困っているのか、ご自身に合った鼻声の状態を把握することが重要です。
まずは、ご自宅でも簡単にできる、下記の滑舌トレーニングをお試しください。