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【滑舌の専門家が教える】「た行」が言えない2つの理由
子供の頃から「た行」が言えない、言いにくいとお悩みの大人の方が多くいらっしゃいます。
「たちつてと」の中でも、「ち」と「つ」が言えない、「た行」の連続する単語が言いにくい、また、舌足らずのような話し方になる等のお悩みをお持ちです。
同じ症状の人はいるのか、なぜ「た行」が言えないのか、滑舌の専門家が分析し「た行」が言えない2つの理由を詳しくご説明します。
「た行」が言えない2つの理由
「た行」が言えない主な2つの理由は、「舌の位置」や「舌の形」の間違いです。
舌と上顎の当たる位置の間違いや、発音時に舌が丸まってしまうなど、舌の形の間違いが起きています。
「た行」が言えない場合には、まずはどの部分が言えないかを把握することが必要です。
例えば、「たた」と「た行」が連続する部分で言いにくいと感じているのか、「たちつてと」の中の「ち」「つ」のみ発音ができないのか把握します。どの場所が言いづらいのかで、舌の鍛える場所が変わります。
2つの理由
- 舌の位置の間違い
- 舌の形の間違い
「舌の位置」と「舌の形」の間違い
「た行」が言えない場合には、「舌の位置」と「舌の形」の間違いがあります。
「た行」は、子音の「t」と母音の(a,i,u,e.o)から成り立ちますが、この子音の「t」の発音の仕方に間違いが起きています。
単に「舌の位置」を変えるだけで発音が整う場合と、「舌の形」を整える必要がある場合とがあります。
舌が丸まって発音している方や、舌が前方に出てしまう方、舌に力が入る方は「舌の形」を整える必要があります。
舌の筋力不足
「た行」が言えない場合は、子供の頃から言えなかった方がほとんどです。
多くの方が、「た行」の発音で舌足らずな話し方になる方や、「ち」「つ」が言えない悩みをお持ちです。
正しい発音をしていなかったことで、舌がゆくる、舌の形が丸まったように見える方が多く、舌の筋力不足が起きています。強く弾くための舌の力がついていない状態です。
子音「t」の間違い
「た」「て」「と」の子音は、無声歯茎破裂音「t」、「ち」の子音は無声歯茎硬口蓋破擦音「tɕ」、「つ」の子音は、無声歯茎破擦音「ts」で作られています。
舌の形が丸まって発音したり、舌が上下の歯から出てしまうなど、舌足らずな話し方になるのは、子音「t」の作り方に間違いが生じています。
例えば、た行の発音時に、英語の「th」のように舌が前に出る場合には、さ行のように空気が抜けた音になります。「t」で発音するべき音に「s」が混ざってしまうことが原因です。
「つ」が「ちゅ」になる
子音「t」の間違いがあると、「ち」が「つぃ」となったり、「つ」が「ちゅ」になることがあります。
「つ」が言いにくい、発音できない原因は何ですか?の通り、舌の上顎への接触の仕方が原因です。
前歯の歯並びの状態によっても音が変化することがありますが、発音を作っているのは「舌」ですので、舌の位置を調整することで「つ」の発音を治すことが可能です。
また、正しい位置で発音していない場合には、舌を弾く力も弱いため、舌の筋トレをすることで、改善することができます。
母音「i」「u」の間違い
「た行」の発音の中でも、「ち」「つ」が言えない場合は、母音「i」と「u」の間違いがあります。
「ち」が言えない方は、母音の「い」が影響して、唾液の音が混ざるなど、発音がしづらくなります。「側音化構音を治したい大人の方へ」の通り、舌の偏りを治すため、「ち」の発音練習をする前に、母音の「い」を整える訓練が必要です。
また、「つ」が言えない方は、発音時に、舌が立つことで言いづらさが起きていますが、「口蓋化構音とは」の通り、舌の位置や形を整えることで改善ができます。
下記も併せてご参照ください。
息を通す必要がある
「たてと」以外の「ち」「つ」の発音は、息を通す必要があります。
「たてと」と同じ要領で「ちつ」を発音すると雑音が入りやすいため、注意が必要です。
鮮明に音を出すためには、空気の流れを保ちつつ、発音することがポイントです。
声優、俳優さんも「た行」の発音が苦手
声優、俳優、ナレーター、アナウンサーのお仕事をされている生徒さんからよく聞くことは、「たた」など、同じ母音が続く発音ができない、というお悩みです。
言葉は子音と母音で成り立ちますが、移行に問題がある時に、連続音が発音できなくなります。連続音は、早口にもなりやすい言葉ですが、これは子音と母音の舌の行き来が早すぎることが原因です。
いづれも舌の位置と舌の形を調整し、舌のトレーニングすることで改善が可能です。
オンラインレッスンで改善トレーニングが可能です。
まとめ
た行が言えない、た行が言いにくい方は、多くいらっしゃいますが、いづれも、舌の位置や舌の形に間違いがあることが原因です。
「た行」が言えないと感じている場合は、子音と母音のどちらに間違いがあるのかを把握し、的確に滑舌矯正を行うことで改善が可能です。
お試しレッスンで舌の位置を正すトレーニングを行なっております。
まずは、今すぐご自宅でもできる、舌筋トレーニング「滑舌を良くする方法【Lesson1】舌トレーニング」をお試しください。