滑舌が悪い人にはどのような特徴がありますか?と、滑舌に関し取材を受けた際に、ご質問を頂きました。
滑舌が悪いと思っている方は、会話中に聞き返されたり、さ行やら行の発音ができない、など、ご自身の滑舌や発音自体に違和感をお持ちです。
それでは、滑舌が悪い人にはどのような特徴があるのか、滑舌の専門家がご説明させて頂きます。
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滑舌が悪い人の特徴
滑舌が悪い人の特徴は、口数が少ない、声が小さいなど、話すことに消極的な場合が多くあります。もちろん、滑舌が悪くてもガンガン話す方もいらっしゃいますが、下記7つの特徴をピックアップしました。
多くの方が、発音の位置の間違いを継続することで、「舌の筋力不足」が起きるなどし、滑舌が悪くなっています。それぞれを詳しくご説明します。
- 舌の筋力が弱い
- 舌の動きが良くない
- 口数が少ない
- 声が小さい
- 口周りがモタッとしている
- 上唇が下がっている
- 早口な話し方
舌の筋力が弱い
滑舌が悪い人の特徴は、舌の筋力が弱いことです。発音する時には舌の筋肉や頬、口周りの筋肉を動かします。そのため、舌の筋力が弱いと、舌の動きが悪くなり、発音がしづらくなります。また、舌の筋力とは、舌をぐるぐると回すという筋力ではなく、発音する時の舌の筋力のことです。
舌の動きが良くない
滑舌が悪い人の最大の特徴は、舌の動きが良くないことです。
発音する時には、舌の筋肉を動かしますが、その動きが悪くなることで、滑舌が悪くなります。
か行、さ行、た行、な行、ら行・・・それぞれの舌の動きの間違いにより、発音の不明瞭さが起きます。これは、舌の筋力が弱いことが原因です。
ただし、滑舌は正しい舌のトレーニングで改善することが可能です。
口数が少ない
口数が少ない人は、滑舌が悪い方の特徴でもあります。なぜなら、口数が少ないのは、発音がしづらいことが原因の場合が多いためです。
「いきしちに」や「ら行の発音」などが、小さい頃から発音がしづらく、聞き返されることで萎縮したり、面倒に感じて話さなくなることが多くあります。話しづらいから話さないことが自然と身につき、言葉を発しなくなります。
つまり、話しづらいから会話量が少なくなる状態です。
滑舌トレーニング後、話しやすくなった生徒さんから「自分がこんなにも話すとは思わなかった」「発音がしづらかったから、話す量が少なかったと気づきました」と伺うことが多くあります。
声が小さい
声が小さいのは、性格上の問題だから・・・とはなりません。
声が小さい場合も、発音しづらいことをカバーするために、小さく話している方が多くいらっしゃいます。
「しち」が言えない、ら行が言えない等、発音ができない場合、なるべく小さく話すことで言いづらさを回避したり、相手に聞こえないように、とするあまり声が小さくなってしまいます。
元々性格上、話すことが苦手な人ではなく、話しづらいから小さく話していたということです。
また、小さい声を継続していると、声帯が鍛えられず、大きな声を出そうと思っても出すことができません。トレーニング後には、発音が楽になり、サクサク話せるようになると、声も響き、会話量も多くなることがほとんどです。
口周りがモタッとしている
口周りがモタッとしている人も滑舌が悪い人の特徴です。
例えば、発音する際には、舌、顎、唇、頬、など多くの場所を使いますが、口や舌の筋肉が使えていない場合、口周りがダラっとモタッとしやすい特徴があります。
さ行の発音の際、英語の「th」のような発音になる方は、口を閉じる動作が少ないため、口が締まって見えないことが多くあります。
数ヶ月単位で見ると、トレーニング後は、口周り、舌が強化されるので、引き締まる方が多くいらっしゃいます。
上唇が下がっている
上唇が使えていない場合も滑舌が悪い人の特徴です。
唇でも特に上唇が使えていない場合、例えば、脳梗塞など、ご病気で滑舌が悪くなった場合や、最近、舌がもつれてきた、と感じている場合に、多く見受けられます。
特に、ら行(らりるれろ)の発音で舌がもつれる等、舌のもつれと連動し、上唇が下がる傾向にあります。
早口な話し方
早口は滑舌が悪い人の特徴の一つです。
早口でも言葉が明瞭に話せている場合には、全く問題はありませんが、早口で何を言っているのか分からない場合には、改善の必要があります。
早口になる理由の通り、頭の回転が早い方が多いのが特徴ですが、早口になると、言葉を省略する部分が多くなるため、舌を使いきれず、結果、舌の筋力低下を起こし、「たたた」と同じ言葉を連発したり、どもりの原因になることがあります。
滑舌が悪くてもガンガン話す人もいる
滑舌が悪くても何のその、全然気にせず、ガンガン話す人もいらっしゃいます。お悩みを話してくださるも、もはや何を言っているのか、分からない場合が時々あります。
ご本人は、なんとなく聞き取ってもらえるだろうと、ガンガン話すのですが、「◯△□×わ◯△×」まさに記号化もしばしば。
滑舌トレーニングの途中から、滑舌が良くなってくると、何を言っているのかが分かるため、効果が目に見えて、いえ、耳に聞こえて良くなります。
まとめ
滑舌が悪い人の特徴を7つピックアップしました。ご自身が上記の特徴に当てはまる場合には、改善することが可能です。
滑舌を治すことができれば、話すことが楽になるものです。
思い立ったら、ご自宅でもできる「滑舌を良くする方法 Lesson1 舌のトレーニング」をお試しください。