アナウンサーの方へ行う滑舌を良くする練習方法

                

 アナウンサーのお仕事をされている方が、滑舌を良くするために多くお越しになります。

        

 られる、などの、等、言葉の組み合わせが苦手な場合が多く、口の開き過ぎが原因、舌の位置の間違いが原因で発音がしづらくなっています。

        

 それでは、アナウンサーの方が必要な滑舌の練習方法はどのようなものかをご説明させて頂きます。

        
        
          
                
  1. 口を大きく開けるのは間違い?
  2.             
  3. アナウンサーの方も迷っている
  4.             
  5. 早口言葉や外郎売?
  6.             
  7. 舌の位置の基本練習
  8.             
  9. 組み合わせの練習
  10.             
  11. 響きのポジション
  12.             
  13. 声の高さ調整
  14.             
  15. まとめ
  16.           
         
        
              

口を大きく開けるのは間違い?

        

 滑舌を良くするために、口を大きく開けて発声練習をする、と聞くことが多いと思います。アナウンサーの多くの方が、大きく口を開けて発声練習を行いますが、実はこれが原因で発音がしづらくなることがあります。

        

 多くの方が、ニュースを読む際などに発音がしづらい場合、「噛まないように口を大きく開きます」とおっしゃいます。実際にニュース等を拝見しても、言いづらい部分では、口や唇を大きく動かす動作を見ますが、余計に言いづらくなる場合がほとんどです。

        

 この場合、言いづらさの原因は舌にありますから、舌の位置を整えることができれば、口を大きく開ける必要がなくなります。

              

アナウンサーの方も迷っている

        

 10年前より、ヴォイスレッスンジャスでは「口を大きく開かず、小さく発音する」とお伝えしてきましたが、当時も今も「口を大きく開けて」ということが一般的で、「口を開かず、小さく発音する」とお伝えすると、アナウンサーの方は皆さん驚かれ、局では「口を大きく開く」と教わるので、そのようにしていた、と仰る場合がほとんどです。

        

 言いづらさの原因が、口を開け過ぎていたこと、とは考えもしなかったということ。

        

 会社の指導で「口を大きく開ける」と教わるため、多くのアナウンサーの方が迷っている現状があります。

     

早口言葉や外郎売?

        

 アナウンサーの方は、既に、早口言葉や外郎売、日本語の発音50音の練習や「○○が」と、鼻濁音も習得済みで、基本的な滑舌練習は一通り行った上で、言いづらさが残る場合や、仕事の際に舌が回らなくなる、というお悩みをお持ちです。

        

 原稿を下読みする時は、噛まずに言えるが、仕事になると、噛みそうになる、また、言葉が滑ってしまい、曖昧に発音してしまう、など伺うことが多くあります。

        

 「滑舌矯正とは」の通り、発音が間違っている場合には、早口言葉や外郎売で言い慣れることがあっても、実際に使う場面では、言いづらさが出てしまいます。

              

舌の位置の基本練習

        

 さ行の発音が苦手な方、ら行の発音が苦手な方、など、単音自体が苦手な方も多く、噛みやすい言葉は「だ行」との組み合わせ等、ご自身で把握されている場合がほとんどです。

        

 しかしながら、多くの方が、何度も言うことで言い慣れる、という方法でトレーニングをすることが多いため、その言葉自体を治すまでには至らずに言いづらさが残ります。

        

 「滑舌トレーニング【さ行の発音理論】」のように、全ての「行」には理論があり、それを元に舌を鍛えるトレーニングを行うことで根本的に改善することが可能です。

     

組み合わせの練習

        

 アナウンサーの生徒さんからよく伺うことは、ニュースを読む際に、「られる、させられる、などの」等、組み合わせが言いづらい、というお悩みです。

        

 言葉の組み合わせは、多くの方が苦手とされ、単語だけだと言えるが、前後の文章を繋げると言えなくなる、本番になると噛んでしまう、ということを伺います。

        

 「らりるれろが言えない理由」の通り、組み合わせが言いづらい場合は、根本的な発音の舌の位置に間違いがあることが原因のため、言いづらさを感じている発音自体を治してしまった方が、繰り返し何度も唱えて練習するよりも早く改善します。

        

 根本的に組み合わせを改善するためには、舌の位置を整えることと、組み合わせの練習をすることが必要なのです。

     

響きのポジション

        

 声の響きのポジションが滑舌の悪さに影響を与えている場合があります。

        

 通常は声は口腔内に響きますが、息の流れが悪い場合は、鼻が詰まったような声になり、また、鼻から息が抜けてしまう場合は、響きがなく発音がこもったようになります。

        

 共鳴の位置を把握せずに、滑舌練習をしても、声の響きが良くなることはないため、注意が必要です。

     

声の高さ調整

        

 生徒さんの中には、会社で明るく読むように指導されたこともあり、意識的に高くニュースを読むようにしていたことで、胸部の響きが少なくなり、自身の声と変わり、無理が出てしまうケースもあります。

        

 「このようにして」という依頼に応えようとしたことが、間違った方向になる場合、違和感へと繋がり、本来は楽に発音ができるものも、舌の位置に無理が生じることでさらに言いづらくなることがあります。

        

 ただし、声を使うお仕事柄、瞬時に正解の形へ響かせることができることが多く、響きのポジションはすぐに改善することがほとんどです。

     

まとめ

        

 アナウンサーの方で発音がしづらいと感じている場合には、細かい部分で舌の位置や発音の仕方にずれが生じている可能性があります。

        

 しかしながら、発音に必要な舌を鍛えること、根本的に舌の位置を整える滑舌矯正を行うことで、噛まずに言えるようにすることが可能なのです。

            

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