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歯並びは滑舌に関係ない?
歯並びは滑舌に関係しますか、と生徒さんからよく質問を受けます。長年、生徒さんの口や舌、発音の仕方を見てきた滑舌トレーナーの立場からすると、
答えは・・・「あまり関係しません」
なぜなら、発音は舌の位置で決まるからです。歯科矯正をしたのに、思うように滑舌が良くならないのもこれが理由です。
それでは、歯並びは滑舌に関係ない理由を滑舌・発音の専門家がご説明させて頂きます。
歯並びは滑舌に関係ない?
歯並びは滑舌に関係しますかとのご質問ですが、答えは、あまり関係しません。
「滑舌が悪い=歯並びが悪い」と考えている方がとても多いのですが、発音を作るのは「舌」ですので、「舌の位置」により滑舌の良さが決まります。
歯科矯正をしたが滑舌が良くならないのは、発音に必要な「舌の位置」を整えていないことが理由です。
歯の変化で舌の位置が変わる
歯科で歯を削ったら、言いづらくなった、ということも、生徒さんから多く聞きます。これは、歯を削ったことで、噛み合わせが変わり、舌の位置が変わってしまったからです。少しの歯の変化で舌の位置は変わってしまうのです。
一般的に、発音に影響を与える歯並び
- 下顎前突(受け口)
- 上顎前突(出っ歯)
- 開咬(前歯が上下合わさらない)
影響を受けやすい滑舌
特に影響を受けやすいのは、「さ行」「ざ行」「た行」です。
ただし、滑舌トレーニングをしていると、上記1、2、3のいづれの生徒さんも、発音に関して、正解の音が出る場合がほとんどです。
歯並びにより「さ行」の滑舌が悪いと感じている方が多くいらっしゃいますが、【滑舌の専門家が分析】「さ行」が言えない5つの原因の通り、歯並び以外の要因が多く関係しています。
上下の前歯の開きが大きい(開咬)
「さ行の発音理論」の通り、3.の開咬の方も、「S」の音を出すことは可能です。
以前、生徒さんの中で、上下の前歯が大きく開き、全く閉じない方がいらっしゃいました。当時、前歯が閉じなければ、鮮明な「S」の音は出ない、と考えていましたが、その方のトレーニング中に、理論は覆りました。
通常は、開いている方と、開いていない方の、出す音の鮮明さは各々違いがありますが、この方の場合は、開きが強いのに、閉じている方と同等の音が出せるようになったのです。
「絶対的に音は出る」という確信に繋がった瞬間です。
もちろん、前歯を使う発音に関しては、綺麗に整っていればいる程、早く発音の訂正ができるため、歯並びを整えるのは、一つの手段だと思います。
しかしながら「歯列が滑舌に与える影響とは?」の通り、歯科矯正からスタートしなくてはいけないのか・・・と心配する必要はないということです。
「舌の位置」が重要
正解の音を出すためには、「舌の位置」が重要で、「現状で、最大限、良い発音をする」ようにトレーニングをすると、明瞭な発音は出るものです。
お試しレッスンで、根本的に発音を改善するトレーニングが可能です。
まとめ
舌のトレーニングをした後は、最初の質問をすっかり忘れる生徒さん方。レッスン後は、言いやすくなっていますから、歯の質問はどこかへ。
発音が言いづらいと感じている方は、下記の滑舌を良くする方法 Lesson1 舌のトレーニングから始めてみましょう!