歯並びは滑舌に関係ない? 

        
                

 歯並びは滑舌に関係しますか、と生徒さんからよく質問を受けます。長年、生徒さんの口や舌を見てきた滑舌トレーナーの立場からすると、

        

 答えは・・・「あまり関係ありません」

        

 なぜなら、発音は舌の位置で決まるからです。歯科矯正をしたのに滑舌が治らないのもこれが理由です。

                

 それでは、歯並びは滑舌に関係ない理由をご説明させて頂きます。

                           
        
                
  1. 1.歯の変化で舌の位置が変わる
  2.             
  3. 2.一般的に、発音に影響を与える歯並び
  4.             
  5. 3.影響を受けやすい滑舌
  6.             
  7. 4.上下の前歯の開きが大きい(開咬)
  8.             
  9. 5.「舌の位置」が重要
  10.             
  11. 6.まとめ
  12.           
         
                        

歯の変化で舌の位置が変わる

        

 歯科で歯を削ったら、言いづらくなった、ということも、生徒さんから多く聞きます。これは、歯を削ったことで、噛み合わせが変わり、舌の位置が変わってしまったからです。少しの歯の変化で舌の位置は変わってしまうのです。

       
          

一般的に、発音に影響を与える歯並び

                    
  • 1.下顎前突(受け口)
  • 2.上顎前突(出っ歯)
  • 3.開咬(前歯が上下合わさらない)
  •           
     

影響を受けやすい滑舌

                

 特に影響を受けやすいのは、「さ行」「ざ行」「た行」です。

                

 ただし、滑舌トレーニングをしていると、上記1、2、3のいづれの生徒さんも、発音に関して、正解の音が出る場合がほとんどです。

     

上下の前歯の開きが大きい(開咬)

                

 「さ行の発音理論」でもご説明しました通り、3.の開咬の方も、「S」の音を出すことは可能です。

                

 以前、生徒さんの中で、上下の前歯が大きく開き、全く閉じない方がいらっしゃいました。当時、前歯が閉じなければ、鮮明な「S」の音は出ない、と考えていましたが、その方のトレーニング中に、理論は覆りました。

                

 通常は、開いている方と、開いていない方の、出す音の鮮明さは各々違いがありますが、この方の場合は、開きが強いのに、閉じている方と同等の音が出せるようになったのです。

        

 「絶対的に音は出る」という確信に繋がった瞬間です。

                

 もちろん、前歯を使う発音に関しては、綺麗に整っていればいる程、早く発音の訂正ができるため、歯並びを整えるのは、一つの手段だと思います。

        

 しかしながら「歯並びが滑舌に与える影響とは?」の通り、歯科矯正からスタートしなくてはいけないのか・・・と心配する必要はないということです。

     

「舌の位置」が重要

                

 正解の音を出すためには、「舌の位置」が重要で、「現状で、最大限、良い発音をする」ようにトレーニングをすると、明瞭な発音は出るものです。

     

まとめ

                

 舌のトレーニングをした後は、最初の質問をすっかり忘れる生徒さん方。レッスン後は、言いやすくなっていますから、歯の質問はどこかへ。

                

 発音が言いづらいと感じている方は、「滑舌を良くする方法 Lesson1 舌のトレーニング」から始めてみましょう!

            

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